円相場 2010 4 10

 円相場の週足チャート(逆目盛)を見ると、
13週移動平均線に続いて、
26週移動平均線も水平状態となりましたので、
チャートでは、円高の終わりを示しています。
 ところが、本屋に行けば、1ドル70円や60円、
極端な例では1ドル50円になると予想する本があります。
 こうした予想が出るのは、理由があります。
「アメリカ発円高」や「欧州発円高」という可能性が残っているからです。
こうした懸念が十分残っており、それが大幅な円高を予想させるのでしょう。
 投資銀行というと、アメリカを連想しますが、
実は、欧州の銀行も、積極的に投資銀行業務を行っていました。
その上、アメリカ製の金融商品の大半が欧州に輸出されました。
口の悪い人は、「これが究極のドル防衛手段である」と言っていました。
 昔、アメリカの銀行が南米諸国に融資しすぎて、
それが焦げ付いて、大きな問題になりましたが、
最近では、欧州の銀行が東欧諸国や中東に貸し込んでいました。
 数年前まで、時価評価の徹底など、よく言われていましたが、
最近は、あまり聞かれなくなってしまいました。

ヨーロッパ 2007 12 2
 きっと、ヨーロッパは怒っているでしょうね。
「アメリカ人は、中国製のペットフードに問題が発見されて怒っているが、
我々は、アメリカ製の金融商品に問題(サブプライム問題)が発見されて、
大損をしてしまった。どうしてくれる」と。


















































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